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『クランクケースの分解・組み立て』 KAWASAKIバリオスのメンテナンス

クランクケースの分解・組み立て

走行17万数千km。 劣化して伸びたカムチェーンを換えるべくクランクケースを分割しました。
写真のほとんどはヤフオクで落としたジャンクエンジンのものですが。

関連: クランクケースの外し方

※ 整備はサービスマニュアルに頼らずやっているので参考程度にご覧ください。


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クランクケースの分解

1. ボルト外し

クランクケース上部ボルト

(事前に左のエンジンカバー、 右のエンジンカバー、スターターモーターは外しました。)

分割のためにまずは上部のボルトを外します。 10mmで。 固いから柄の長いレンチで。

クランクケース下部ボルト

今度はひっくり返して。 同様に。

ボルト管理

外したボルトは場所によって長さがまちまち。 こんな感じでダンボールに場所がわかるように挿しておくと良いです。


2. クランクケース分割

クランクケース割る

(写真左)、オイルフィルターを付けてバールで"てこ"ればガバッと開きます。

(写真右)、ノックピンがあって簡単にご開帳とは行きませんが、おりゃ、おりゃと均等に攻めるとパカッと。
ブローバイガス排出ホースが邪魔にならないよう、 上下をひっくり返した状態で 開けます。

クランクケースの中身

すごく複雑そうに見えるけど実際はなんてことない。
クランクもトランスミッションも置いてあるだけなので持ち上げて外すと、この程度の部品数でしかない。

実際はトランスミッションなんかはバラバラにできるけど、現状に問題なければやらなくても。


消耗品の交換

カムチェーンはクランクの所に引っ掛かってるだけなので置いといて、それ以外の交換したほうが良い部品。

1. オイルシール

クランクケースの中身 ゴム系の部品

(写真左)、トランスミッションアウトプットにはまってるオイルシール。 私は換えませんでした。

(写真右)、クランクケース左側のギアチェンジレバーのシャフトのオイルシール。 これは圧入されているから ベアリングプーラーが必要か? 仕方ないので換えずに続投。

2. メタル (クランクの軸受け)

クランクケースの中身 メタル

メインメタル、通称は親メタル。 クランクケースにあるクランクの軸受け。 写真のようにドライバーでこじれば外せます。新品にしてやれば振動、雑音が改善されるかも。

このメタル、厚みが3種類用意されています。 識別のためブルー、ブラック、イエローのペイントが塗られているんですが消えてると どれを注文していいのかわからない…。 3種のメタルとプラスチゲージ、サービスマニュアルがないとダメか? 私は交換せず続投。

外した場合、はめ直すときは脱脂して組むこと。 油で滑って外れてしまわないようにって事らしい。

クランクケースの中身 メタル

コンロッドメタル、通称は子メタル。 コンロッドの下のナットを外すとコンロッドが分割、そこにメタルがあります。
これも同様に3種類用意されてます。 メインメタル同様、脱脂して組む。 軸との接触部はもちろん潤滑します。 コンロッドを分割した場合はボルト、ナットは再使用不可のようです。 私はノータッチ。 交換せず続投。

トランスミッション観察

1. 変速の仕組み

複雑そうに見えるトランスミッション

トランスミッションは2つ。 クランクと噛みあっている「インプット」、フロントスプロケの付いてる「アウトプット」。 それぞれの複数のギアが噛み合って、複雑な動力の伝え方をしているかと思いきや実は単純。

動力を伝えるギアは、インプットのいずれか1個 と アウトプットのいずれか1個、それ以外のギアは軸が回っても空回り。 「空回りするギア」は、「軸と一緒に回るギア」と ”合体”することで 軸と一緒に回るギア に変身する。

この仕組みによってその時々で、動力を伝えるギア、伝えないギアを変えてギア比を変えています。

チェンジドラムとシフトフォーク

(写真左)、筒状のものが 「チェンジドラム」。 表面に溝が彫ってあって、シフトチェンジレバーを動かすと回転する。 溝にはまっていて右へ左へ動くのが 「シフトフォーク」。 こいつがギアを右へ左へと移動させて、(上で説明した)ギア同士の”合体”を実現させる。

(写真右)、いろいろ観察したいなら、丸部分のバネをペンチで外し、手でレバーを上へ下へと動せばドラムが回ってギアの動きを追うことが出来ます。


2. 停止状態では2速に上がらない仕組み

トランスミッション アウトプット2速

トランスミッション アウトプットの右から2番目のギアはそのままでは横に移動しません。
中の硬球が回転の遠心力で押し出されないと動きません。 カワサキの、”停止状態ではNから2速に上げられない仕組み” がこれです。
写真のように軸がブレないように左右にぐるぐる振り回せば遠心力が働き、移動させる事が出来ます。

クランクケース組み立て

トランスミッションを乗せる

組み立てるときは、クランクケースの上半分をひっくり返して部品を乗せていきます。
もちろん軸受けにはオイルを差して。

写真左のとおり、トランスミッションには位置決め用の凹凸があるので合わせて組みます。

カムチェーン、 ブローバイガス排出ホースの付け忘れに注意! 慌てると忘れます…。

シリコンガスケットを塗る

ギアはNで組むのが良いだろうか? シフトドラムの点がNの場所。

次にクランクケースの合わせ面からオイルが滲み出さないようにシリコンガスケットを塗って行きます。

シリコンガスケットを塗ったらふた閉め

シリコンガスケットをちょん、ちょん、ちょん。 そのあと指で薄く塗り伸ばしました。 付け過ぎると接着剤のようになって開ける時に苦労するので注意。 かと言って少なすぎてもオイル滲みに…。

メインメタルの 矢印のところはオイルの通り道。 ガスケットで塞がないように注意。
シフトフォークがトランスミッションのはまるべき所にしっかりはまるように位置に気をつけて閉めていきます。

クランクケース組み終え

こんな感じでぴったり閉まりました。

締め付け、メインメタルのところは締め過ぎると軸の周りが渋くなります。 それだけならまだしもオイルが入るだけのクリアランスをしっかり確保してやらないと最悪、焼き付くことに。

締め付けは回転角で言うと90度弱。 手でボルトを締めて行き、着座したところから90度程度締め付け。 内側から外側に向かって締め付けていきます。 番号が書いてあるのその通りに。

こんな適当な感じで組みましたが数万キロ走って問題は出ていません。 オイル滲みが出たぐらい。

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関連: クランクケースの外し方



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